ZULU IKLWA 70%CarbonFin

ZULU IKLWAカーボンフィン発売当初よりカーボンの使用量を上げて価格は据え置き。
パワフル過ぎず検見川の南西や北西のようにチョッピーな海面でもコントロールし易い乗り味のフィンです。
フィンケースもとても厚めで大切なフィンを守ってくれます。接着が剥がれ易いので剥がれたらアロンアルファーなどで直せばバッチリです。
ビス受けの真鍮ナットはビスを締めすぎてフィンのボックスを破損しない為にビス穴が貫通していません。おおよそMFCフィンやボードに付属される純正フィンに使っている長さの5㎜短めのビスを使うとジャストサイズです。
2年以上使用していますが、先端が割れて口が開き易いなどの症状もなく製品クオリティーは自信を持っておすすめします。
ラフな海面でも乗り易い特性なので、ジャスト~アンダー気味で使う場合、純正のフィンがパンチが無くパワーアップをさせたい場合、乗り易いFreeRideボードに使う場合は使用しているフィンの2㎝長目を選んで下さい。
逆にオーバーでフィンを下げて楽に乗りたい場合は2㎝短めをチョイスして下さい。4㎝下げるとパワー不足を感じます。
<参考試乗レポート>ボードやセイルのテストで多く使用しています。
 Date / ゲレンデ 2020年11月 / 検見川 
 コンディション  北西 右サイドからクロスオンショア インサイドはガスティーでアウトサイドはオーバー気味
海面はインサイドはフラットでアウトサイドはピッチの短い風波と腰のうねり
 テストライダー 身長170㎝ 体重60㎏
 使用セイル / ボード / フィン 2020EZZY CHEETAH6.5㎡ / 2021TABOU ROCKET PLUS123L 幅77㎝ / 純正42㎝&ZULU IRUKAWA Carbon38㎝
インサイドはオフ気味でガスティなフラット、アウトサイドは6.5でオーバ気味に感じるブローが入りチョッピーでSLALOM系のボード走るには難しいコンディションで試乗。
インサイドはアンダー時の走り出しやガスティーなコンディションの浮力バランスのテストに良いし、アウトサイドはオーバー気味の走りやジャイブのし易さを見るのによいコンディションでした。
自分の体格には123Lと言うボリュームは本来大きいのですが、ジャイブのし易さはもちろん走行時のコントロールもし易く流石TABOUボードだなぁ~と感じさせる乗り心地でした。本来であれば113Lが自分にはジャストフィット。
ブローを受けた時の加速、下らせた時のスピード感はFreeRideボードよりも確実に高くPLUSと言うネーミングどうり。
ジョイント位置はセンターがテイルから135㎝。後方に下げても乗ってみましたが、今日のようにFreeRideセイルで乗った時は、ここがBESTだと感じます。
純正のフィンでも、フィンでリフトして走る感覚がしっかり楽しめて、お! 以前のRocketWideのようなフィンを変えた方が走り出しやトップスピードが高いと言う感覚は軽減されていると感じました。そのまま使っても悪くない。
インサイドは純正フィンでも問題ないのですが、アウトサイドは下らせた時にストレスを感じたり少しボードの抑えが気になったので38㎝のCarbonフィンにチェンジ。流石にインサイドの走り出しは劣りましたが、アウトサイドでは下らせた時にも非常にボードが抑えやすくトップスピードも一段UP。
123Lでも、これだけ楽に乗れるしスピードを楽しめるのは、やはりFreeRideボードとしての良さも兼ね備えている証だなぁと感じました。

2021tabourocketplus
 Date / ゲレンデ/ ライダー 2021年4月 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60キロ
 コンディション  南東~東南東 アンダー~ジャスト~ややオーバー
インサイドはフラット アウトサイドは風波が入ってややチョッピー
 使用セイル / ボード / フィン 2021GA MATRIX7.7㎡ / 2021TABOU ROCKETPLUS123L 幅77㎝ / ZULU IKLWA42㎝
インサイドは少しクロスオフ気味で防波堤沖合のアウトサイドはサイドで風波が入ってややチョッピーな海面でした。
雨が降るとオーバー気味のブローが入り、雨が止むとブローはジャストでややアンダー気味と少しガスティーな状態でしたが、アンダー、ジャスト、オーバー気味まで使用感を試せたのでテストとしてはバッチリ。
今回は刀マストSDM100を使ったので純正と少し仕上がりが変わります。
まずはダウンは表示どうりでアウトは下の穴を使って2㎝マイナス乗りました。
アンダー気味での走り出しは文句なしですし、その後のプレーニング持続性もバッチリ。
ブローが入った際のフォイルの安定感が少し欠けている感じがあったのでダウンを1㎝プラスしてアウトは指定長と1㎝プラスの両方でテスト。
結果、指定長のほうがフォイルの安定感がありスピードの伸びも良く感じました。
アウトを引きすぎるとラフパネルが緩んでしまい不安定になります。セッティングの際に注意すると良いと感じました。
雨が降ってブローが強まった時は6.5㎡でも良いなぁ~と感じるぐらいでしたが、フラットなインサイドでは全く問題なく安定した引き込みが可能。
風波が入っているアウトサイドはボードを抑え込むのが厳しく感じましたが、ここはセイルよりも使ったフィンが大きかったと思います。
38~39㎝を使っていればアウトサイドでも問題なく乗れたと思います。
しなやかさがありつつ強めのブローでも安定した使用感で、オーバー気味のセッティングにしても、しなやかさが残りアンダー気味での走り出しも良い。
理想的な使用感でした。
2021GA MATRIX
 ZULU IKALWA
 Date / ゲレンデ / ライダー 2022年2月 / 検見川 / 身長170㎝体重60㎏
 コンディション  北西~北北西(右サイド~右クロスオフ)沖合風速6~8m/s 膝の風ウネリで少しチョッピー
 使用ボード / セイル / フィン 2019RRD FireMove110L 幅74㎝ / 2021POINT7 ACF6.9㎡ / ZULE IKLUA CARBON38㎝
今日は430RDMマストを使用してフィンでの使用感テスト。フィンもZULUのカーボンフィンを使用しました。
風速的には心地良く走るには丁度良い状態だったと思います。沖合の風速は携帯でチェックした風速です。
純正フィンよりもSLALOMテイストがアップした乗り心地になります。(走り出し、スピード感)
それでいてフィンが硬すぎて乗りずらいとかジャイブがしづらい感覚にはなりません。
フィンで乗り味を変えてみたい方におすすめです。
2021POINT7 ACF
 
 Date / ゲレンデ / ライダー 2022年6月 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60㎏ 
 コンディション   ストーレートに近いオンショア8~10m/s 海面:チョッピー アンダーからオーバー気味まで 
 使用ボード / セイル / フィン  Patrik Freerace120L 幅70㎝ / 2022EZZY CHEETAH7.0㎡ / ZULU IKLWA Carbon42㎝ 
前回純正付属フィン40㎝を使って、アビーム中心で乗るなら十分なのですが海面を広く使ってクルージングするのにイマイチに感じた上り性能を確かめる為に今回は42㎝フィンを使用しました。
コンディションはSLALOMセイリングをするにはオンショアで海面は荒れ気味でチョッピー。風速的にはアンダー気味の時間もありましたが、UPしてジャスト~少しオーバー気味までありました。
前回感じた上りの不足は全く感じられず、ややオーバー気味での下りもストレスが無い状態。
PatrikのF-Raceは非常にマイルドで乗り易いボードなので、付属されるフィンだとSLALOMセイルでジャスト以上のパワーを感じる状態にならないとパンチを感じ無いと思います。今回使用したZULUのIKLWA(Carbon70%)は同サイズのG10のフィンに比べオーバーパワー気味になった時に丁度良く感じる乗り味ですが、上り性能も抜群でしたし、深く下らせていく事、ジャイブに入る事も非常に楽に感じました。スピード性能もエキサイティングに感じれるほど十分でした。

2022EZZY CHEETAH7.0
 
 Date / ゲレンデ / ライダー 2022年7月 / 検見川 / 身長170㎝ 体重60㎏ 
 コンディション   ストーレートに近いオンショア 海面:チョッピーでウネリは腹~胸 オーバー気味
 使用ボード / セイル / フィン  Patrik Freerace120L 幅70㎝ / 2021POINT7 ACF6.9㎡ / ZULU IKLWA Carbon39㎝ 
インサイドで70キロ前後の方が105LのFreestyleWaveでジャストで遊べる状態で、60キロの自分が120Lのボードで6.9㎡のFreeRideセイルで乗るには当然オーバー気味のコンディション。アウトサイドで乗ったのでブローは10m/s以上で海面もかなりチョッピー&ウネリも大きい状態。
最初はN1フィンSRS40㎝で出たのですが、当然の事ながらインサイドでもオーバーセイル気味でリフトが強過ぎて乗れず。
普通なら40㎝のフィンを使えばこうなるはずで38㎝を使うところ。
で、今回はZULU IKLWA39㎝にチェンジ。
格段にボードの抑えが楽になり乗れるようになりました。と言っても自分の中では、このセットで乗るにはこれが限界の走りだと感じる状態だったのでフィンやセイルの限界のテストとしては十分だったと感じます。インサイドではジャスト。アウトサイドではオーバー気味。
もうひとつリフトが強くても良い感触だったので40㎝でも良いと考えます。
やはりIKLWA Carbonフィンは同じサイズを使っても、一般的なスピードに優れるFreeRideセイルを使って乗るならオーバーでも楽に乗れる状態になると判断します。ちなみにマストは刀100-460SDMマストを使ってBOOMはMauiSailのCarbonBoom170ベースのオーバーで乗る為の最強セットを使用しました。
ZULU IKLWAフィン
Date / ゲレンデ 2023年7月 / 検見川
コンディション  オンショア(ストレートに近い)
インサイドは腰から腹の波。沖合のウネリは腹ぐらい。風波で荒れ気味な海面。 
テストライダー  身長170㎝ 体重58㎏
使用セイル / 使用ボード / 使用フィン  22-23EZZY CROSS5.7 / 2023STARBOARD FUTURA105L / ZULU IKLWA36㎝Carbon
同じオンショアコンディション6.5ジャストで純正36㎝を使った際には自分の体重にはフィンにパワーがあり過ぎて下らせた際にストレスを感じたので、以前から検見川のオンショアチョッピ―海面で抜群の乗り易さを感じるZULU IKLWAを使ってのテスト。
サイズは純正と同じ36㎝を使用。
やはりZULUフィンの方が下らせた際にも足元が楽ですし、ウネリを下っていく際にノーズのヒットが軽減されて乗り易かったです。
乗り易いからと言って走り出しが悪いとか上りが悪いといったマイナス面は無かったです。
ただ、他に感じたのは、フィンやボードは、もっと速く走れるよぉ~って言ってるのに、セイルのトルクが抜けきれず(風を溜めてしまう)ギアがアップせずエンジンが唸ってしまう状態。
ま、これは仕方がないと思います。
EZZY CROSSは、FOILボードを含め、FreeRideボードやFreeStyleWaveボードで乗っている時には全くストレスを感じず、スピード感も十分楽しめる非常に良いセイルです。
FUTURAはスピード性能が高いので、このボードのスピード性能を楽しみたいなら6バテン~7バテンのSLALOMテイストが強いセイルを使えばマッチングが良いと言う事です。
しかし、ボードが軽く走り出しが抜群のFUTURAに乗りつつ、セイルは軽く使い易さを重視し、適度なプレーニングスピードでマイルドな走行感を楽しみたいなら(EZZYのCROSSやWAVEセイルの5バテンセイルを使いたい)、自分の経験上WEEDフィンを使って乗るとマッチングが良いと思います。
次回テストして、またレポートします。
加えて、同じ5バテンでもチューブバテンを使用しフィンで乗った際のスピード性能にもこだわって作られたPOINT7のF1eでZULUのフィンのテストもしてみます。
2023STARBOARD FUTURA