このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 BOARD名・サイズ PATRIK F-CROSS136L 239×72.5㎝ Patrik F-Cross136L
<デザイン、装備、従来モデルとの比較等の外観的なコメント>
2022モデルまでは吹いた時に楽しめる113LまでのラインナップしかなかったF-CROSSですが、新たに124、136、145Lが追加。
124L以上はFOILも付けられるBOXを採用し、FINで走れなければFOILで遊べる選択肢が追加されました。
デザインの流れは113L以下と変わらずで、ビギナーの方が乗りやすく感じる安定感重視の幅広に薄めのレイルではなく、適度な長さに幅が細身で厚みは厚めでテイルのみ薄め。プレーニングもジャイブもこなすレベル以上の方をターゲットとしたものです。
72.5㎝の幅は120Lや115Lに多い数字です。ちなみに124Lは68㎝。145Lは78.5㎝でビギナーよりの方の事や90キロオーバーの方を考えて少し広め。と言っても80㎝を切る幅なので十分細身。
ストラップ、純正フィンのクオリティーも高く流石Patrikだと感じさせてくれます。
走り心地の滑らかさはボードデザインだけではなく、Patrikがこだわる良質な素材を使った内部構造の良さからも生み出されていると言えます。

=総合評価=
△ 悪い   ○ 普通   ◎ 良い ☆非常に良い 
プレーニングパフォーマンス スピード・初速・上り アクションパフォーマンス
ベーシックフリースタイルアクションや
ジャンプ等ジャイブ以外のアクション性能
スピードジャイブ性能 ジャイブの弧の自在性
波乗り性能 サイドショア/オンショア / コントロール性能 ラフ海面
浮力バランス安定感 装備品のクオリティー
マッチングSAILタイプ エリア  ノーカムセイルならスピードも楽しめる6~7バテンでも良いし、軽さや操作性に優れる5バテンセイルでもマッチングすると感じます。
おすすめレベル プレーニングもジャイブもしっかりこなす方。
体重が60キロ未満の女性ならプレーニング練習中でも楽しめると思います。

 <コメント> 試乗し気が付いたことがあれば追記していきます。
Date / ゲレンデ 2024年4月 / 検見川
コンディション  南西 オンショア 10~12m/sぐらい
沖合は風波でかなり荒れた状態で、インサイドは場所を選べば走り易い状態。
波は腰から腹。ウネリは腹から胸。
 
テストライダー  身長170㎝ 体重61㎏
使用セイル   2024GA MATRIX6.7㎡ノーカム7バテンSLALOM
使用フィン  純正42㎝ 
沖合は平均で10m/sオーバー。100L前後で4.5から4.2で走れるぐらいの風速で風波でグチャグチャ。
インサイドの防波堤内は場所を選べばウネリも綺麗で走らせやすい状態でした。
10m/s前後ぐらいで、ブローはオーバー気味だったので12m/sぐらいあったかな?!
5.0以下のWAVEボードの方達はイマイチで100L前後に5.3~6.0㎡の方が一番楽しそうだった感じ。
ジャスト~オーバー気味のテストには丁度良いコンディションだったと思います。
流石に沖合の海面は検見川特有のラフな海面過ぎて無理でしたが、防波堤内では非常に楽しませてくれる乗り味でした。
最初乗った時にはジョイント位置をセンターにしたのですが、風波のトップを越えて走らせていく時にノーズが風であおられて暴れやすかったのでノーズ方向に移動。俄然乗りやすさがUP!136Lのボードでも、これだけ吹いて楽しめちゃうんだぁ~と感動。ジョイントを前に出してもストラップへの足の入れずらさを一切感じませんでしたし上りの悪さも感じませんでした。
当日は、別に132Lのボードにも乗ったのですが、とにかく荒れた海面での乗りやすさは格段にF-CROSSが上でした。
スピード感も十分!乗る楽しさを存分に味わえます。完全なフラットウオーターなら別のボードの方が楽しいと感じる乗り味でしたが、検見川の南西コンディションだったら確実にF-CROSSの方が楽しいと感じます。
そして、何より違いを感じたのがジャイブのし易さ。一度レイルが入れば最後までスムーズに回ってくれるターン性能です。
もう一方のボードは、ターンの途中で、もう一度踏み込みを強めないと回ってくれないパターン。
F-CROSSは、ウネリの中でのレイルの入れやすさ、ピッチの短いウネリの中でジャイブ中にも前のウネリのトップに乗ってしまう難しい場面でもバランスを取りやすいなど、従来からある113L以下の良さを感じさせる抜群のターン性能でした。
従来からある113L以下との違いは、大き目のサイズに求められる距離を走るクルージング性能(上り性能、適度な直進性)をUPさせていると感じます。
<今日のセッティング>
ジョイントはセンターよりノーズより。
ストラップは外側で前後共に前から2番目を使用。

GA2024 Matrix6.7㎡Patrik F-Cross136L
検見川沖合風速

Date / ゲレンデ 2024年4月 / 検見川
コンディション  南西 オンショア 膝から腰のウネリ 7.5前後の方がフィンで走れる7~8m/s
テストライダー  身長170㎝ 体重60㎏
使用セイル   2024GA BOOST5.3㎡ 5バテンWAVE 
使用フィン  刀FreeRideFoil フロントウイング1100 
メーカーの方から借りれている期間が限定されていたので、本来はフィンで走れるコンディションでフォイルでの相性をチェック。
フィンで7.5前後の方が走れるコンディションなのでセイルサイズは5.3㎡をチョイス。
幅があるフォイル専用のボードではないし、フィンと同じセイルパワーでスピードを求めるサイズのフロントウイングではないので。
結果は、乗りやすい!という確認が出来ました。
使うフォイルにもよると思いますが、自分が使用したフォイルでは両足をストラップに入れた状態で乗りやすかったです。
この、後ろ足を入れてフォイルが乗り易いという部分が、一つのフォイルとのマッチングの目安です。
ジャイブも幅が細いわりにやり易いなぁ~って感じました。ここはフォイル自体の性能だとは思います。
フィンが走れないコンディションならフォイル。フィンで走った方が楽しいと思うコンディションならフィン。
両方で楽しめるボードだと言えます。
フォイルは、セイルパワーをあげてスピードを求めるタイプではなく、セイルパワーを下げて(フィンで乗るより小さめのサイズ)乗れるタイプがマッチングするでしょう。
<今日のチューニング>
ジョイント位置はセンター。
ストラップ位置はフィンと同じで外側の前から2番目を使用。

Patrik F-Cross136L


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