このレポートは、あくまでも試乗した個人の感想ですので、参考としてください。

 SAIL名 2012SIMMER 2XC 7.8 ラフ480cm ブーム223cm  
 MODEL 2カム6バテンFreeRace
 テストライダー 身長170cm 体重60kg 上級者
 使用マスト 2011SIMMER SC8-460 Carbon80%
 ゲレンデ 検見川 
 コンディション
 海面状態
北西 アンダー〜オーバー(ガスティー)
チョッピーで膝のうねり 
 使用ボード・FIN バレー CELLスタンダード115L 幅68cm MAUIFIN38p
 性能評価 △ 悪い ○ 普通  ◎ 良い  ☆非常に良い
アンダー性能 操作性
SPEED性能 セッティングの
し易さ
セイルの軽さ(自重) プレーニング時の
安定感
カムのローテ―ション     
マッチングBOARD  FREERIDE〜FREERACE
おすすめレベル  中級者の方


 <コメント>

 ここ2年、6本バテンに変更され、ローアスペクト(ラフを短くブームを長めにするデザイン)で進化させてきた2XC。
 6バテンローアスペクト=トルクがあり軽いSLALOMセイル=やや重量があるFreeRideSlalomを走らせるのに相性が良い。
 昨年から軽量化が進み、更に扱いやすいFREERIDEセイルになっっていましたが、
 今年は、そこに、ワンランク上のスピード性能を持たせ、 FREERACE用としても使える性能を持たせました。
 
 FREERACEに求められるのは、扱いやすさとスピードの両立です。
 SCSも同じFREERACEとして分類されていますが、FreeRaceMoreとしています。
 SCSは、カムも3つで、バテンも7本、そしてスリーブもややワイド気味に作られています。
 フォイルも、やや硬めで、高速時の安定感に長けています。
 
 2XCは、昨年と比べればカムテンションが強くなっていますが、ブーム長を長めに取り、フォイル自体はソフトさを保っています。
 このソフトな手応えとブーム長は、加速時に都合が良いもので、アンダー性能が良いと感じるものです。
 ですが、2011モデルに比べ、マストよりのフォイルがしっかりしているために、高速時の安定感も増しています。
 むろんSCSには敵いませんが・・・。
 バテンをフルカーボン化したことによる軽量化も顕著で,軽さと扱い易さ、アンダー性能がSCSとの最大の差です。
 自分は体重が60キロぐらいですが、検見川のサーマルに合わせて選ぶなら、2XCなら7.1、SCSなら7.5を選びます。
 でも気軽にストレスの無いプレーニングを楽しみたいので2XCが好みです。マストも430指定なのでRDMを使用します。

 Simmerには、ノーカムSLALOMセイルのV-MAX、2カムSLALOMの2XC、3カムSLALOMのSCS、そしてRACEモデルのSCRがあります。
 ボードとの組み合わせで考えた方が、分かりやすいのでStarBoardのラインナップと組み合わせておきます。
 
 V-MAXは、急激なターンなど、少しアクションを意識したセイリングにも対応しやすくなっています。
 セッティングがしやすく、ノーカムのために、セイルを返した際のリアクションも少ない。
 それでいて、WAVEセイルよりはトルクがあり、上り性能もあり、安定したパワーを供給し続けます。
 そんな性能を持つV-MAXはStarのKODE(FreeStyleWave)やCARVE(FREERIDE)とのマッチングが良い。

 2XCは扱いやすさとスピード性能、アンダー性能を上手にMIXした味付けになっています。
 重量はSCSよりも軽く、パワーはV−MAXよりある。
 そんな2XCはCARVEやFUTURAとの相性が良い。

 SCSは、RACEモデルも意識していますが、もう少し一般的に扱いやすくしてあります。
 自分のように体重が軽いセイラーは本格的なSCRよりも、こちらの方が扱いやすいと考えています。
 高速性能に優れたセイルなので、相性がいいのはFUTURSやI-SONICです。

 SCRは、むろんI-SONICとの組み合わせで真価を発揮します。
 
 BOARDのラインナップが豊富なように、それに合わせてSAILのラインナップも豊富です。
 望むセイリングスタイルに合わせてチョイスできます。

 テスト当日は、自分より体重がある方が、7バテンのFREERACEセイル7.5オーバーでブローは10m/s以上入るコンディションでした。
 ダウンは数字+1pアウトホールは下のホールを使って数字に+2.5p位。
 (※下のホールを使った場合には、クロスバテンがストレートになるようにアウトテンションをかけて下さい)
 このセッティングで引き込み続ける事が可能だった為、
 オーバー状態でもコントロールできる性能を持つと言えます。
 セッティングを変えれば、(アウトホールを上のホールにして数字どうりにする、ダウンを数字にする)
 アンダー時は十分なパワーを得られるはずです。
 
 自分の感覚では、10m/s以下のサーマルウインドで使うなら、
 7.8は幅75前後のボードとの組みあわせが良く、体重が70s前後の方におすすめ。
 68幅の115Lには、ややセイルが大きめに感じた。ブーム長がある為です。
 幅70以下のボードには7.1の組み合わせが良いと考えます。
 アンダーにも優れるセッティングが可能な為、
 その方が、アンダー〜オーバーまで、このセイルの良い部分を引き出して楽しめると感じます。

 SCSか2XCか・・・?
 最終的には、乗り手のレベルで選ぶことになるでしょう。
 アンダー性能と軽さ、扱い易さは2XCが優れる。
 高速時の引き込みのし易さはSCS。ブーム長が、同じぐらいのサイズで大きく違います。
 2XCは、カムもRDM用とSDM用の2種類が付属されていますから、マストを選ばずセッティングが可能な点も見逃せない。

 追記
 RDMでセッティングする場合にはダウンもアウトも表示より+1pを目安にセッティングして下さい。
 風速に応じてよりプラスする事もあります。